ホットクックで使用頻度が高いメニューキーをまとめてみた~野菜メニューが多い我が家の傾向と分析
前回のヘルシ オの分析に引き続き、今回はホットクックについて調理における傾向と分析を行うものとする。
ホットクックは自動で温度調節管理ができ、食材を食するのに適した状態にまでやわらかく、温かく仕上げてくれ、メニューによっては食材を程よくかき混ぜ、味をしみ込ませることまでやってくれる無水 鍋である。
ボタン一つですべての管理が決まるため、調理においては「ボタンの決定=メニューキーの設定」が重要な要素となる。
そこで我が家で主に使っている「メニューキー」がいかなるものであるかをまとめ、その傾向をみてみた。(先に断っておくと、プラントベース(植物性食品)の食材が多い。)
なんと、あんなにたくさんのメニューキーがあるのに、わずかなメニューキーしか使用していないことがわかる。
「たくさんのメニューキーを使用しない」理由として3点が考えられる。
- 断りにある通り、食材にほぼ動物性食品を使用しないため、メニューキーに対応する料理をレシピ通りに作っていない ⇒ 加熱の目安としてメニューキーを使用している
- 一つのキーで幅広く対応させている無限の可能性を秘めたメニューキーがあり、そのキーを多用している
- 限られた調理時間で(30分~1時間以内に食材のカット~調理完了が目安)、出来立てを食べきりするスタイルをとっている
それぞれのメニューキーを加熱の目安として、幅広く対応させていくと、わずかながらのメニューキーでほぼ毎日異なる無限のバリエーションが用意できる、と思っている。
スープ:「じゃがいものポタージュ」使用例
スープ:「クラムチャウダ ー」使用例
煮物:「さばのみそ煮」使用例
煮物:「小松菜とツナの煮物」使用例
めん類:「ちゃんぽん」使用例
お菓子・パン:「カスタードクリーム(ホワイトソース)」使用例
無水 鍋「ホットクック」の調理を難しくさせるものは何か?~考察
ホットクックにかかわらず、無水 鍋で行う無水調理は、水を加えずに肉や魚、野菜などの食材自体に含まれる水分や油分を利用し調理を行う。
(本来、無水調理は水が不足しやすい、水を貴重と考える地域の調理法。水なしで調理を行えることが有益であるという考えが根っこにある。)
ホットクックの場合、スタートボタンを押すと、鍋の温度がじんわりと全体的にまんべんなく上がっていくことで、食材の温度もじんわりゆっくりと上げられ、食材自身が持つ水分もじんわりゆっくり温度が上昇し、その水分で蒸されてやわらかい食感となる。
また蒸気が逃げにくい構造になっているため、食材から引き出された水分がそのまま外に逃げることなく、鍋の中に保持されるため、およそ大さじ1~3杯程度のわずかな水で、ブロッ コリーや芋、カボチャといったものを焦がさずに蒸すことができる。
食材の水分を逃さないことの付随的な効果として、水溶性の栄養素である水溶性ビタ ミン(ビタ ミンCやビタ ミンB1やB2など)やミネラル(カリ ウム、マグネ シウム、鉄、亜鉛、銅、マン ガンなど)が、食材から流出せず、栄養素の損失が少ない。効果的に栄養素を摂ることができるだろう。
蒸気が逃げにくい構造、というのは無水 鍋の特徴でもあり良い点でもあるが、意外に厄介な一面もある。
食材が本来持つ水分を水分量とカウントして考慮した上で、全体に加える液体の量を考えること、これが料理の仕上がりのカギを握る。
添加する水分量(液体量)を間違えると、多すぎれば一気に水っぽい仕上がり(味が薄い)、少なすぎれば焦げてしまう(もしくは食材がかたいまま)ことになる。
例えば無水でカレーを作る際、カレールウの量と添加する水分量を間違えると、水分過多でカレースープ、水分過少で濃すぎるカレーになってしまう。(食材に玉ねぎやトマトなどの水分の多いものを使用した場合は添加する水分量控えめが鉄則)
水分量に慎重になるということは、つまり食材の量(特に水分が出やすい野菜)に注意することである。
慣れないうちは公式レシピCOCORO KITCHEN(ココロキッチン)やメニュー集に頼り、レシピ通りに材料を用意し、食材の水分や調味料(加える液体)の水分量がうまく調節されている状態のレシピ通りに、が無難である。
ちょっと玉ねぎを多めにと、玉ねぎの量を変えるだけでも、野菜の中に含まれている水分の量がそのまま添加されることになり、水分過多な状態で調理をすることになってしまい、仕上がりが水っぽく、風味も落ちる。
ホットクックの調理の勝敗を決めるのは、いかに「水分量(食材量、液体量)」をコントロールできるか、まさに「水分量との戦い」であると思う。
おいしい、濃い目のスープを作りたい、と思ったとき、鍋とコンロで普段通り作る要領で水を入れれば、薄目のスープが出来上がる。
この水分の量をうまく調節できた時、100%満足いく調理ができたと、胸をなでおろすことができるだろう。
いつか、この水分の量の調整がうまくできる法則性がわかる日が来るといいなあと思う。