乾物が隠し味!肉無しで作る!プラントベースの肉じゃが風「ホットクックで作る肉なし肉じゃが風」
できそうで、できないものはたくさんあるけれども、ホットクックで作る「煮崩れのない肉じゃが」もできそうで、できていない。
けっこう難しい。
煮崩れ対策としてよく知られている、じゃがいもは煮崩れしにくい品種のメ ー クインを使うとか、切った後、表面のでんぷんを流すように、じゃがいもを水につけるとか、いったん60℃の低温調理でゆでたじゃがいもを使って煮物を作る(野菜の硬化現象を利用する)とか、「手動・煮物・まぜない」で加熱するなどを試してみた。
硬化現象を利用すると確かに煮崩れは少なかった記憶はあるが、なにぶん面倒である。
美しく角がくっきりと残るわけでもない、加熱を中断することで、むしろ煮えにくい方が目立って味よく仕上がらない。
と、いろいろあり、結局は公式レシピ通りのつくり方で、じゃがいもの品種の選び方と下処理だけ普通の煮崩れ対策をするのみとなった。
「ホットクックで作る肉なし肉じゃが風」
材料(2人分)
◆車麩 3個 30分ほど水に浸けてもどししておく
◆しょうゆ 大さじ1
◆酒 大さじ1
◆アガ ベ シロップ 大さじ1/2
◆みりん 大さじ1/2
◎じゃがいも(メ ー クイン) 200g(2個)皮をむいて、4~6等分して、切った端から水につけ、さっと水を切っておく
◎玉ねぎ 200g(2/3個)くし切りにする
◎にんじん 50g(1/4本)乱切りにする
◎かんぴょう 20cm 水で洗って、3㎝くらいにキッチンバサミでカットする
(仕上げ用)スナ ップエンド ウ 2本 自然解凍で使える冷凍使用、斜め切りにする
1)材料をホットクックに入れる
車麩を水に浸けて戻しておく(30分つけおく)。
水で戻した車麩の水気を絞って、材料◆の調味料を下味として吸収させる。
ホットクックの内鍋に材料◎の野菜と下味を吸収させた車麩を入れる。
2)ホットクックで加熱する
かき混ぜユニットと内鍋をホットクック本体にセットする。
ホットクックで加熱する。
ホットクック設定
自動メニュー ⇒ 肉じゃが(35分) ⇒ スタート
3)完成
加熱が完了したら、仕上げ用のえんどうを入れる。器に盛り付けて完成。
ホットクックが上手に煮てくれるので、煮物は、いつ作っても、いつ食べてもおいしい。
今回は、ほぼ煮汁無しの状態で仕上げられたが、場合によっては(素材の状態や調味料の量などによって)、煮汁が多くなってしまうこともある。
理想の煮汁量は、1人分に対して、大さじ1ほどの煮汁。
出来上がった煮物を器に盛ったら、1人分大さじ1ほどの煮汁を上からかけると、煮汁が余熱で広がって内部まで味がしみ込んでおいしくなると思う。
煮汁が明らかに多い場合は、煮汁を蒸発させるため、「煮詰め」機能がついている機種であれば、フタをあけて「煮詰め」機能を使えば、煮汁をとばせる。
汁気を調節でき、普通の鍋のような加熱が可能という、便利な機能である。
こういう「普通の鍋のような」というのは、とてもうれしい。よりおいしくするためのひと手間を簡単な操作で実現できる。
煮崩れの件は「普通の鍋」で作った「肉じゃが」でも起こりうることなので、気にしないことにした。
毎日食卓にのぼるような普通の煮物料理を「おいしく」作り続けるのは、見た目はもちろんのこと、味や食感も大切である。
煮崩れしないことももちろん大事だが、ホクホクと感じとじゃがいもの持つ素材の濃厚な味わいが感じられるのが一番おいしいと思う。