簡単に副菜2品同時完成!「ヘルシオで作るおひたしと酢の物」
食卓に並ぶ品を一品増やしたい。
世界一の長寿をもたらした日本の健康的な食事をあらわす言葉の一つとして「一汁三菜」という言葉がある。
目標は「一汁三菜」(味に影響がない程度の「できたて」)を短い調理時間で完成することである。その一歩として「副菜2つ」同時完成に挑戦してみた。
「ヘルシ オで作るおひたしと酢の物」
材料
おひたし
◯小松菜 200g 食べやすい大きさにカット
(おススメはアブ ラナ科の葉野菜 例:チンゲン菜、水菜など)
◯亜麻の実 大さじ2
◯かつ お節 2g
酢の物
◯もやし 100g(1/2袋)ひげ根をとっておく
◯トマト 100g(1/2個)角切り
◯乾燥ワカメ 大さじ2 水で戻しておく
◯乾燥きくらげ 5g 水で戻しておく
◯酢 小さじ4
◯メープル シロップ 小さじ4
1)材料を用意する
おひたし
小松菜は根元を切り落とし、すみずみまでよく洗う。
食べやすい大きさに切り、金属製のザルに広げ、ヘルシ オの角皿におく。
酢の物
耐熱ポリ袋にもやし、水で戻したワカメ、きくらげ、トマトを入れ、調味料を加える。
空気を抜くようにクルクルねじり、キュッとしばってポリ袋の口を閉じる。閉じたポリ袋をヘルシ オの角皿の上におく。
2)加熱する
ヘルシ オの上段に角皿を設置して、加熱する。
ヘルシ オ設定
手動メニュー ⇒ ソフト蒸し90℃・6分 ⇒ スタート
3)完成
おひたし
小松菜は水道の蛇口の下で洗いながら、冷やす。高温下に長時間おくと葉のクロロフィ ルが壊れて色が悪くなるので、手早くが鉄則。
水がたれてこないくらいにギュッとかたく絞り、器に盛り付け、亜麻の実、かつ お節をのせて完成。
酢の物
ポリ袋が熱くなっているので、火傷に注意しながら、ポリ袋を水にドボンとつけて冷やす。ある程度冷えたら、冷蔵庫に10分ほど入れておく。冷めたら、完成。
日々の献立をたてることは簡単そうに見えるが、案外、厄介な作業である。
その際、手立てとして役立つのが「一汁三菜」である。
汁物を一つ、主菜、副菜、副々菜の三つを組み合わせれば、お腹も栄養も満たされる。しかし、調理時間、台所の設備、手間、家計や買い物などの条件を満たしながら1日すべての献立をこの「一汁三菜」でそろえるとなると、かなり難しい。日々の献立の変化も要求されると、実生活は予測通りにはいかない。
この「一汁三菜」はどこからやってきたのか。
「一汁三菜」は、平安 時代の公家、室町 時代の武 家の非日常の「ハレの日」のもてなし料理が原形らしい。
「ハレの日」のごちそう、つまり、おめでたいときの食事が、現代の日常の「ケの日」の食事になったということだ。日本も豊かになったものだ。
「一汁三菜」とはいかないまでも、せめて「主食、主菜、副菜、副々菜」の「三菜」が献立の基本にできないかと、常々思っていた。
では、どうすれば「ごはん ですよ、さあどうぞ」のタイミングで「できたての三菜」を食卓に並べられるか。
我が家の場合、多くは「台所の設備」が問題で「できたての三菜」が並べられない。「調理家電」を使って作るという制約が加えられていることが原因だ。
食事の50分前に支度を開始したとして、
「10分手作業+2つの調理家電(ホットクックとヘルシ オ)の実働時間40分」
同時に作れる品数は「主食1品(実働30分)・主菜1品(実働30分)・副菜1品(実働10分)」の3品であった。
ならば、望ましい結果「もう1品増やす」から、望ましい原因「1品増やすため設備」を考える。逆問題だ。
設備投資ができない前提で、ある設備でまかなうには、
「副菜1品(実働10分)」⇒「副菜1品、副々菜1品(実働10分)」
となるように、同時間・同温度帯の加熱で完成する品を作ればよいのである。
そして、意外にも簡単に解決した。
これぞ、苦労人の知恵だ。
しかし、組み合わせの技術が暗示する調理家電の「制約」に万策つくとき、次なる手として、設備投資、新たにもう一台増やすという手があることを匂わせておく。