美味しいおひたしが食べたい!うま味の相乗効果「ヘルシオで簡単小松菜のおひたし」
野菜には、ビタミン・無機質・繊維という栄養上の効果もあるが、他にも大切な役割があると思う。
野菜の色や香り、食感が食事のおいしさに大きく貢献する。
野菜の色は食卓に彩りをもたらし、見た目の美しさを演出する。おいしそうな見た目が食欲を呼び起こす力は予想以上に大きい。
簡単に用意できる野菜料理の作り置きが一品あれば、日々の食卓も心強い。
たとえ家族の誰かが、その野菜料理を食べる、食べないにかかわらず、枯れ木も山のにぎわい、ないよりはあったほうがいい。
おいしいおひたしがあれば日々華やぐ。
美味しいおひたしの公式
(美味しいおひたし)=(温度×時間)+(うまみ成分×うまみ成分)
レシピはどうぞこちらへ↓↓↓
- 温度×時間
おひたしの主役といえば、青菜。(今日の青菜は小松菜。)
青菜の美しい色、ほどよい食感、少々のアク(風味)。
これらを表現するために、うまく青菜をゆでる(蒸す)ことが大切である。
「コンロ+鍋」という調理器具では、いとも簡単に表現できる。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、そこへ小松菜の硬い茎の部分から葉へと順番に入れ、湯が再沸騰するまでゆでる。
ターゲットとなる温度と時間の測定
普段の「コンロ+鍋」という調理器具の場合の温度と時間を測定。
沸騰した湯(約95℃前後)に準備した小松菜を入れるといったん温度が下がる(約80℃)。その後、徐々に温度が上がっていき、静かに沸騰している状態の鍋の温度(約90~92℃)を少しの時間保って、ゆで上がる。
鍋に小松菜が入っている時間は約1~2分。(我が家のお気に入りの食感を出すタイミング)
これをヘルシ オで再現する!
ソフト蒸し機能を使って、我が家のヘルシ オの庫内が80℃に達するまでの時間を測定したところ、平均値が約4分。そこから90℃までに達するのに約2分30秒ほどかかる。つまりスタートボタンを押して6分30秒で90℃に達する。
※「直前までヘルシ オを使用していない状態、庫内が室温と同じの状態でスタートボタンを押す」状況で測定している
※温度はすべて温度計にて測定
加熱しすぎは戻せない、加熱が足りない場合は延長すればよい、という考えより、ソフト蒸し90℃、6分加熱と決めた。
※好みがあるため、各家庭にて(温度×時間)には差があると思われる。我が家の場合はこれだった、という好みの最適化である。
- うまみ成分×うまみ成分
うまみは1種類で使うより、異なるうまみ成分を組み合わせることで、うまみが強化される。いわゆる、「うまみの相乗効果」である。
小松菜に含まれているうまみ成分(グルタミン 酸)と干しシイタケに含まれているうまみ成分(グアニル 酸)をかけ合わせる。
うまみって何?
食品の「味」の正体は、食品の中に含まれているタンパク質が分解されてできるアミノ 酸の味である。
アミノ 酸の中でも、グルタミン 酸はうまみを持っている。
また、細胞の核にある核 酸が分解してできるうまみ物質もある。かつ お節のイノシン 酸、しいたけのグアニル 酸が有名。
「ヘルシ オで簡単小松菜のおひたし」
材料
〇小松菜 100g
〇干しシイタケのもどし汁(だし汁) 50ml
〇亜麻の実(ごまなど) 大さじ1
〇しょうゆ 小さじ2/3
1)ヘルシ オで加熱する
小松菜の根元を切り落とし、すみずみまでよく洗う。
ヘルシ オの角皿に調理網をおき、小松菜をならべる。
ヘルシ オ設定
手動メニュー ⇒ ソフト蒸し・90℃ ⇒ 6分 ⇒ スタート
加熱後は、冷水にとり、冷ます。
2)加熱後、だしに漬ける
干しシイタケのもどし汁(だし汁)をひと煮立ちする(沸騰しない程度にあたためる)。(←しいたけアレルギー対策)
小松菜にあたためた干しシイタケのもどし汁を合わせて漬けておく。
冷蔵庫で10~15分ほど放置。
3)完成
もどし汁から小松菜を上げて、亜麻の実(ごま)、しょうゆであえて完成。
※しょうゆで和える
十分に和えてから盛り付けるほうがおいしいが、早々と和えてしまうと青菜から水分が出て味が薄まったり、色が悪くなったりする。しょうゆと合わせる時間を少なくした方がおいしい。
遅れて食べる人の分は、食べる直前に和えてあげるとよいと思う。
※干しシイタケのもどし汁のつくり方
干しシイタケを冷水につけて冷蔵庫で戻す
- プラスチックのタッパーやジッパーつきのビニル袋などに、干しシイタケまるごと2~3個と水200ml程度を入れる。
- 冷蔵庫に5時間以上、放置しておく。
- もどし汁完成。だしをとった後の干しシイタケはみそ汁の具や煮物に使う。
干しシイタケは冷水でじっくり戻すと、うまみ成分(グアニル 酸)を効率よく抽出できる。時間がかかるため、計画的に作っておくとよいと思う。
かつ お節の旨味であるイノシン 酸が加われば、さらにうま味が強化される。 しかし、今回は使っていない。 なぜなら、我が家は動物性食品を食べるのを控えていて、 「かつ お節」の在庫を切らしていたから。 次は、かつ お節も入れたい。